(2010年4/10東京JCBホール)
2010年4月、アルバム『Emotion & Commotion』を携えておこなわれたJeff Beckのジャパン・ツアー6公演より、4ステージ目となる4/10のJCBホールにおけるライブを、極上音質のオーディエンス録音にて完全収録。来日ツアーも終盤戦、東京3公演の幕開けを告げるこの日の公演には、ドラムにNarada Michael Walden、ベースにRhonda Smithを迎えた新生ベック・バンドの到着を心待ちにしていた東京のファンが数多く詰め掛けました。バンド・アンサンブルの要であるリズム・セクションが一新されたこと、とりわけ名盤『Wired』のバンド・サウンドの屋台骨を支えたNarada Michael Waldenが加入したということは、多くのファンにとって最大の関心事であったに違いありません。そのナラダ、近年はプロデューサー業などに活動の主眼を置いており、重厚かつ変態的な超絶ドラマーVinnie Colaiutaの後任としては見劣りがするのでは、という懸念も抱かせましたが、そのような思いを吹き飛ばす素晴らしいパフォーマンスを見せてくれています。今回の来日6公演を聴き比べるだけでもはっきりと分かることですが、ライブごとに楽曲へのアプローチを全く変えており、この東京初日公演ではベックのギタープレイに寄り添うかのような、丁寧なドラミングを随所に聴くことが出来ます。その結果、バンド・アンサンブルは来日公演中屈指のまとまりをみせ、”あったりなかったり”でファンにとっては運試し的なセカンド・アンコール「悲しみの恋人達」もしっかりと演奏されるという、非常に充実したステージとなりました。本アイテムは、この東京初日公演を超クリアで各楽器のバランスも抜群の極上音質にて捉えています。あまりにも音像が近いので臨場感に欠けると感じられるかもしれませんが、「いい音」であることは間違いありません。オーディエンス録音特有の会場の残響が気になる方には、うってつけのアイテムといえるでしょう。
◆JCB Hall, Tokyo, Japan 10th April 2010
01. opening
02. Eternity's Breath
03. Stratus
04. Led Boots
05. Corpus Chisti Carol
06. Hammerhead
07. Mra Na h'Eireann
08. Bass Solo
09. People Get Ready
10. Rollin' & Tumblin'
11. Never Alone
01. Big Block
02. Over The Rainbow
03. Blast From The East
04. Angel (Footsteps)
05. Dirty Mind (incl. Drums Solo)
06. Brush With The Blues
07. (I Want To Take You) Higher
08. A Day In The Life
encore #1;
09. How High The Moon
10. Nessun Dorma
encore #2;
11. Cause We've Ended As Lovers
◇Personnel;
Jeff Beck (guitar)
Jason Rebello (keyboards, guitar, vocal)
Narada Michael Walden (drums, vocal)
Rhonda Smith (bass, vocal)