BEATLES / LIVE AT PALAIS DES SPORTS PARIS 1965 (2CD)

型番 VAL-018
販売価格 5,000円(税込)
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■ニュー・リマスター・ステレオ

ビートルズが世界に出るきっかけとなったのは1964年初頭に全米で「抱きしめたい」がナンバー1ヒットを奪取したことである。既に渡米は決定事項だったが、タイミング良く「抱きしめたい」という手土産が出来た事でエプスタインは成功を確信したに違いない。この歴史的な第一報がビートルズの元に届いたのが1964年1月パリでの連続公演の最中であった。この時のパリでの連続公演は他に類を見ない大規模なもので、同一会場でこれほど長期に渡るツアーはビートルズの歴史の中でもこの時だけである。まだ欧州の局地的な人気だったビートルズが世界規模に拡大する、そのスパークの瞬間がパリであった。

そしてビートルズは再び1965年にパリ公演を行なう。前年とはうってかわって威風堂々とした、まさに凱旋であった。状況は1964年の1年間でがらりと変わり、ビートルズは小さな劇場で連続公演を行なうというものではなくなっていたのである。1964年の年末をロンドンのハマースミスオデオンで7日間の公演を行ない、翌1965年初頭も1月の前半をロンドンのオデオンシネマでコンサートに費やした。そして6月の終わりに、約5カ月ぶりの行なわれたツアーがフランス、イタリア、スペインをまわる欧州ツアーである。1965年6月20日から7月3日までのおよそ2週間というツアーとしては比較的短期なものであった。本作は、その初日、6月20日パリで行なわれた昼夜2公演を収録している。

【1965年欧州ツアーのセットリスト】
1965年のセットリストはこの時のみの特殊なもので、1965年夏のUSツアーとは大幅に異なる非常に興味深いものとなっている。「Twist And Shout」「She’s A Woman」という流れは同じなものの、ハーモニカホルダーを使ってジョンが歌う「I’m A Loser」をライブ演奏しているのが残されている唯一のツアーである。「She’s A Woman」は「My love don’t give me presents …」の「Give」を「Buy」に変えて歌っているのが面白いではないか。意味は同じながら歌詞の収まりを無視してこのように歌うポールの意図は何であろうか。また「Rock And Roll Music」が後半に演奏されたり、アンコール前に「Ticket To Ride」が位置するなど、まさにこの時のみの特徴的な並びとなっている。あまり重要ではないかもしれないが、ジョージより先にリンゴの曲が演奏されるのもまた珍しい。

【1965年6月20日パリ公演 昼の部】
この1965年パリ公演昼の部は数種類もの流出経路が異なる音源が存在する。便宜上ソースAとされているものはサウンドボード音源で非常に良好な音質のもの。どのような経緯で流出したか定かではないが、マスターに起因するカットが散見されるものの、非常に優れた音質で、本作ではメインで使用されている。続いてソースBとされているもの。これは当時ラジオで生中継された放送のエアチェック音源である。ビートルズのライブが生放送されていたとは驚くが、音質はいまひとつながら、生放送だけにほぼノーカットで収録されているのが特徴である。さらにこのラジオ中継は後日再放送されているのだが、その音源を便宜上ソースCとすると、完全収録ではないため曲数は少ないが、エアチェックの状態が異なるため音質的にはソースBより優れているのが特徴である。このようにソースABCとそれぞれ特徴がある。従来の既発盤、例えばTSPなどではソースAのみを使用したものが主流であった。細かいカットの位置など気にしない大らかな時代の産物であろうが、ピッチが不安定なのはもちろんの事、内容的にも決定盤というには程遠いものであった。Mクローデル・レーベルからリリースされた『PARIS LEFT BREATHLESS』(3CD+2DVD)は現在も1965年パリ公演の最高峰として位置付けられており、ソースABCとそれぞれ残存する音源を全て収録しており、またABCを編集し最長収録したものも収録されている。このタイトルさえあれば不要である。そして本作は、もう少し敷居を低くして、ソースABCを編集により最長収録したものを収録している。前述のように音の良いソースAをメインに、欠落部分をソースC、ソースBという優先順位で編集されているもので、パリ公演昼の部の最長かつ最良のものと自負している。また音質も『PARIS LEFT BREATHLESS』のものとは、どちらが良い悪いという話ではなく、異なるものとなっている。最新リマスターにより音に広がりを加え、ステレオ感のある音像は従来になかったもので、初めてパリ公演に触れる新しいファンの方から、マニアの方まで、既発盤とは別物として満足してもらえるだろうと期待している。

また冒頭には前座の演奏も収録されている。主にダイジェスト収録であるが、中でもヤードバーズの演奏は、数少ないジェフ・ベック在籍時のライブ音源として、ヤードバーズファンにも古くから知られていたものである。またディスクの最後にはパリにおける複数のインタビューも収録されている。英語なので理解出来ないかもしれないが、当時の雰囲気を感じてもらえたらと思っている。

【1965年6月20日パリ公演 夜の部】
この夜の部に関しても音源が複数存在するが、それよりも映像が残されているのはご存知であろう。モノクロ映像で下から見上げるようなショットであるが、プロショットでほぼ完全に映像が残されている貴重な記録となっている。そしてTSPを始め既発盤の多くは「I Feel Fine」が昼の部のものを使いまわしされていた、つまり夜の部の「I Feel Fine」が長らく欠落した状態であった。これも『PARIS LEFT BREATHLESS』できちんと当日の音源が使用されていたのは勿論のこと、本作でもそれは踏襲されている。また詳細なセットリストが判明したのも近年の事で、曲順もぐちゃぐちゃだったのをキチンとセットリスト通りにしてあるのも本作を含めわずかである。昼の部がABCと3種類の音源が存在しているのに対し、夜の部は映像由来のソースと、ステーション・アーカイヴと呼ばれるソースの2種が残されている。本作ではこの2種類のソースを両方収録している。映像由来のソースは特に欠落などなく全編通して良好な音質なので、特段ステーション・アーカイヴ・ソースで補完の必要はないものなので、内容的な編集は施されていない。

【LIVE AT PALAIS DES SPORTS PARIS】
本作は、1965年6月20日パリ公演の昼夜2公演を完全収録したものである。昼の部は瑕疵ある複数ソースを編集して最長かつ最良のものであり、音質的にも既発盤とは異なる新たなリマスターが施されている。夜の部は残存する相互補完の必要のない完璧な2種類のソースを収録している。ボーナストラックとして昼の部の前座、そしてパリにおけるインタビューを併録。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。

PALAIS DES SPORTS PARIS FRANCE June 20, 1965
DISC ONE - AFTERNOON SHOW -
OPENING ACTS
01. I'm Alright (Les Pollux)
02. Memphis Tennessee (Evy)
03. Joy, Joy, Joy (Moustique)
04. Les Copains D'Abord (Les Haricots Rouges)
05. I Wish You Would (Yardbirds)

THE BEATLES
06. Twist And Shout
07. She's A Woman
08. I'm Loser
09. Can't Buy Me Love
10. Baby's In Black
11. I Wanna Be Your Man
12. A Hard Day's Night
13. Everybody's Trying To Be My Baby
14. Rock And Roll Music
15. I Feel Fine
16. Ticket To Ride
17. Long Tall Sally

INTERVIEWS
18. June 1965
19. June 21, 1965 In A Car
20. June 21, 1965 At The Hotel
21. June 21, 1965 Fans Reactions

DISC TWO - EVENING SHOW -
NEW REMASTERED
01. Twist And Shout
02. She's A Woman
03. I’m A Loser
04. Can't Buy Me Love
05. Baby’s In Black
06. I Wanna Be Your Man
07. A Hard Day's Night
08. Everybody's Trying To Be My Baby
09. Rock And Roll Music
10. I Feel Fine
11. Ticket To Ride
12. Long Tall Sally

STATION ARCHIVE SOURCE
13. Twist And Shout
14. She's A Woman
15. Ticket To Ride
16. Can't Buy Me Love
17. I’m A Loser
18. I Wanna Be Your Man
19. A Hard Day's Night
20. Baby’s In Black
21. Rock And Roll Music
22. Everybody's Trying To Be My Baby
23. Long Tall Sally
24. I Feel Fine

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