■バリーゴールドスタイン・マスターより
■初登場ソースにしてベスト音質
■欠落部分は複数ソースより補完し完全収録
■サウンドボード音源もワイド感あるリマスター収録

　1973年ボンゾの誕生日のロサンゼルス公演は古くから「ボン誕」として親しまれ、これまで複数のソースが確認されている。そして更に、新たに発掘されたのが今回メインで収録されている「BARRY GOLDSTEIN MASTER」と呼ばれるソースである。ブルーベリーヒルに代表されるように、ロスにはそのスジの職人がいて、同一公演で複数ソースが存在する公演がいくつかあるが、1973年5月31日において、新たに発掘された本ソースは、後発ながらこれまでのどのソースよりも音質的に優れており、またテープ交換によるカット部分も少なく、間違いなくボン誕のオーディエンス音源において最高のものである。

　音質のみならず、内容的にも完璧に近いが、いくつかカット部分がある。本作はそれを別ソースにて補完している。ディスク1は開演前のオープニング部分、「No Quarter」の途中30秒ほど。なにせ複数のソースが存在する公演だけに、補完の素材は豊富にある。ディスク2は「Dazed And Confused」に僅か20秒ほど、そして「Moby Dick」は3か所の欠落があったのを補完。特に「Moby Dick」のカット部分は複雑だったのだが、違和感なく編集されており、いずれも完全収録となっている。また余興ながら肝心の「Happy Birthday Bonzo」は、メイン・ソースでは冒頭部分が欠落しており途中からの収録になっていたため、こちらも別ソースで補完し完全収録となっている。ディスク3は幸いな事に曲中カットはなく、補完した部分はアンコールを待つ客の騒めき部分のみ。繰り返すが、以上のようにメインとなる「Barry Goldstein Master」はカットが最小限に収録されており、音質内容共に非常に優れたものである。

　ディスク4と5はサウンドボード音源を収録している。初めて聴いた時には「ボン誕」にサウンドボード音源があったとはと驚いたものだが、これまでサウンドボードとはいえ、音が真ん中で団子状のレンジの狭いものであった。それに対し、本作は広がりある既発タイトルを凌駕する音質で収録されている。内容的にはこれまでと同様だが、音質において大きなアドバンテージがあるのではと思う。

　1973年5月31日、ボンゾの誕生日（サバ読んで21歳）のロサンゼルス公演を初登場にして非常に優れた高音質で収録した「BARRY GOLDSTEIN MASTER」をメインに、カット部分を別ソースにて補完し完全収録。さらにサウンドボード音源も併録したボンゾお誕生会の最高傑作。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。

BARRY GOLDSTEIN MASTER
REMASTER from FLAT TRANSFER
DISC ONE
01 : Rock And Roll
02 : Celebration Day
03 : Black Dog
04 : Over The Hills And Far Away
05 : Misty Mountain Hop
06 : Since I've Been Loving You
07 : No Quarter
08 : The Song Remains The Same
09 : The Rain Song

DISC TWO
01 : Dazed And Confused
02 : Stairway To Heaven
03 : Moby Dick
04 : Happy Birthday Bonzo

DISC THREE
01 : Heartbreaker
02 : Whole Lotta Love
03 : The Ocean
04 : Communication Breakdown

SOUNDBOARD SOURCE
DISC FOUR
01 : Rock And Roll
02 : Celebration Day
03 : Black Dog
04 : Over The Hills And Far Away
05 : Misty Mountain Hop
06 : Since I've Been Loving You
07 : No Quarter

DISC FIVE
01 : The Song Remains The Same
02 : The Rain Song
03 : Dazed And Confused
04 : Stairway To Heaven